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出原勇輝
カメラマン

カメラマン出原勇輝

画を作り込む技術

相手に伝わる撮影をするために
写真も動画もメッセージや雰囲気が相手に伝わらなければいけません。
そのためには伝える技術が必要です。
技術
カメラのセッティング、光の捉え方、モデルの表情の引き出し方などがカメラマンとして求められる技術です。
現場ではその技術を総動員し、その時の時間や場所などの状況に応じて判断します。
しかしながら写真と映像では同じ時間、同じ状況でも表現や技法が大きく変わります。
写真と映像の違い
写真も映像も撮影する身として、それぞれの最大の違いは「時間」であると考えます。
時間を「閉じ込めるのか」「流れさせるのか」
写真は一枚に長い時間や一瞬の時間、空間を閉じ込め凝縮させます。
映像は閉じ込めるのではなく、時間、空間を流れさせます。
写真とは違い前後のストーリーまで見えるので当然、メインの見せ方なども変わってきます。

共通点としては構図であったり光の捕まえ方、それらは写真も映像も共通の部分が多いところです。
それらを創造性を働かせながら撮影していくのは写真も映像も変わりません。
フォトグラファーとして培ってきたものが活かされていると感じます。
良い作品は半歩先をゆく
創造性を働かせすぎると誰もついて来れない独りよがりの作品になってしまいます。
ビジネスとして撮影をするときに失敗は許されません。
そしてビジネス的に良いとされている作品はある程度きまったパターンというものがあります。
それは「見慣れたもの」である場合が多いです。
人は見慣れたものを良いとする性質があります。
初めて聴く音楽よりも聴き慣れた音楽の方がよく感じる現象も人は慣れたものを好むためと言われています。
しかしながら見慣れたものを制作するのみでは、その世界の新たな境地を切り開くことは難しいと感じます。
「良いとされているもの」を理解した上でそれを超えた表現をする。
私たちはそれを「半歩先を行く表現」と呼んでいます。
それが時代に受け入れられつつ印象も残すことができる「良い作品」なのではないでしょうか。
編集も考えた撮影
半歩先の塩梅は非常にシビアです。
一歩踏み外すと仕事ではなくなってしまいます。
そのためには写真も動画も編集後のことまで見据え撮影することがカメラマンにも求められます。
作業工程の上流から下流まで把握していなければ、半歩先を行きつつ一貫したイメージを持たせるブランドを築くことはできないからです。
ブランディング-世界を作る-
ブランディングにおいて新たな写真と動画は必須と言っても過言ではありません。
相手の頭の中に強烈なイメージ、つまりブランドを根付かせる為にはその世界観を圧倒的に表現し切らなくてはなりません。そのためには文章だけでは到底足りません。
写真や映像など視覚に働きかけるものが必要です。
そして世界観を表現する為にカラーグレーディング、構図の作り込み、時間の流れの確認など細部を詰めていきます。
一つ一つの写真や映像のこだわりが積み重なることによって世界観を表現し、伝えることができるようになると考えています。